宇宙系チャネラー ☆ルカ☆

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第一章 記憶の始まり16

 その場にいた誰もが一瞬言葉を失った。それを感知して、桂は頭の奥のほうで自暴自棄になった。ほら、やっぱり。荒唐無稽すぎる。まるでSF小説の読み過ぎのような話なのだ。だが、桂の口は再び動き始めた。
 「私達は何度か、あなたがた地球人の遺伝子操作に関わっています。私達シリウス人だけでなく、他の星のものたちもあなたがたの遺伝子を操作したことがあります」
「…それはつまり、私達は実験体、ということですか?」
篠崎の声が震えていた。内容を真摯に捉え、ただ真実を知りたいだけのようだった。
「実験体、といえば実験体とも言えますが、私達は愛を持って、あなたがたを現在の形へと導いたのです」
「それはなぜ、ですか?」新庄の声も震え、そして質問する声は小さかった。
桂は、自己以外の意識が沈黙するのを感じた。少し考えているようにも思えたのだ。
そして、その次に口を開いたときに、桂は自分でも驚くようなことを口にしていた。
「3次元の世界を神の世界へと還すためです。そのために、3次元の体をライトボディとしてゼロ磁場に耐えられるように作り替える必要がありました」
「…」
「これ以上は説明を理解できないと思いますし、もう少し時間が必要です。また、神の概念について、あなたがた日本人はとても受容的で柔軟に考えられるかと思いますが、まだ地球にはそうでない社会が多い…本題に戻りましょう。私は、この方を通じてあなたがたにこの方の手助けをしていただきたいのです」
「はぁ…例えば、どんなことをすればいいのでしょうか?」
真っ先に冷静になった篠崎が話を進めた。新庄と裕美は、さきほどの桂の発言について小さな声で興奮気味に話し合っている。
「この方は、シリウスの使者としてこの地球に何千年も滞在し、進化を見守り続けたスピリットです。ですが、それを自分では知らないのです。どうぞこの方が伝える内容を、より多くの方に伝えるための手助けをしていただきたいのです」
「はい、具体的には何をすればいいのでしょうか?」
「…」
桂は少しの間黙った。そしてまた、頭の奥のほうで自己がつぶやく。一体何をしゃべっているの?私に何をしろというの?
しかし、もう1人の桂…シリウスと繋がっている自己は何をすべきかすべて知っているようだった。

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