宇宙系チャネラー ☆ルカ☆

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宇宙系チャネラー ☆ルカ☆

CATEGORY宇宙叙事詩

第2章 白い翼6

目をつぶり、深い呼吸を繰り返す。 意識を自分の呼吸にだけ向けて行く。 外から内へ、内から外へ。 呼吸しながら、氣の巡りにも意識を向けていく。 静かに、しかし確実に。 最短の時間で瞑想状態に入る。 桂の状態を見ながら松木が誘導を行なう。 「後…

第二章 白い翼5

狭い横道を入っていくと、生け垣に沿ってさらに細い道があった。 「ほんとにここ?」桂は不安になって聞いた。 「ここで合ってます、大丈夫ですよ」裕美は自信満々で答えた。 桂は黙って裕美の後をついていった。 細い道は民家を囲うようにぐるりとしてお…

第二章 白い翼4

「今年はなかなか寒くなりませんね〜」裕美が薄手のストールを首からはずしながら言った。 「夏が暑すぎたからかもね」桂は答えながら、自分もジャケットを脱いだ。 季節は11月初旬だというのに、薄手の長袖一枚で十分なほど日中は暖かだった。地球温暖化…

第二章 白い翼3

『もう少し、色々とやってみるといいかもしれませんね』 篠崎は桂を気遣ってか、そうチャットに書いてきた。 『もう少し、色々…ですか』 『うん、過去世退行催眠とか、ヒーリングとか…そういえば、桂さんのエネルギーを読んで、パワーストーンブレスを作…

第二章 白い翼2

『桂さん、その後変わりはないですか?』 『はい、先週からは特に何もないですね』 篠崎はいつの間にか桂のことを「高木さん」ではなく、「桂さん」と呼ぶようになっていた。 名前で話しかけられるたびに、それがチャットであっても桂は嬉しく感じていたし…

第二章 白い翼1

『今、大丈夫ですか?』 スカイプに篠崎からのチャットが入ってきた。 『はい、大丈夫です』 桂はすぐに返事を返した。 アメリカに帰った篠崎と、週に一度、チャットで色々なことを話すようになったのは、裕美のセッションルームで初めて篠崎と会ってから…

第一章 記憶の始まり18

「今あるものに平和や幸せを感じることもとても大切です。今手にしていることを見出せずに、別のものを見出すことは不可能なのです。それはリンゴを構成するあらゆる要素から、ひとつの要素を見つけることに似ています。ある方にとってそれは、表面の皮である…

第一章 記憶の始まり17

「この方とチームを組んでください。そして、より多くの方々に伝えて頂きたいのです。この方を通じて、私達はあなたがたが日常の中で何に留意すれば魂の本質に迫って行けるかをお伝えします。どうぞ、それをより多くの方々にお伝えください」 「…わかりまし…

第一章 記憶の始まり16

 その場にいた誰もが一瞬言葉を失った。それを感知して、桂は頭の奥のほうで自暴自棄になった。ほら、やっぱり。荒唐無稽すぎる。まるでSF小説の読み過ぎのような話なのだ。だが、桂の口は再び動き始めた。  「私達は何度か、あなたがた地球人の遺伝子操…

第一章 記憶の始まり15

「シリウスでの生活は、至福そのものでした」 桂は夢見るような口調になり始めた。 その姿を見て、新庄が裕美に「チャネリング状態に入ったかも」とひそひそ声で言った。 「まさか…こんなに早くチャネリングに入る人、見たことありませんよ?」裕美もひそ…

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